近年でよく耳にするようになった「パパ活」という言葉。もちろん実の父親のことではなく、パパという存在のパトロン（経済的に支援する人）を作ってお小遣いをもらうための活動のことを意味します。
パパ活の方法は様々ありますが、今回はその中でも謎が多い「交際クラブ」にスポットを当てていきたいと思います。デートクラブ、愛人クラブと複数の呼び名がある交際クラブ。そもそも交際クラブとはなんでしょうか。実態を調査してみました。

交際クラブってなに？

交際クラブとは、男性と女性が自由恋愛を楽しめるよう、出会いをサポートするクラブ（会社）のことです。しかし、男女ともに会員登録の際に厳正な審査があるので、誰でも登録できるわけではありません。
登録するにふさわしいかどうか、男性であれば収入金額やマナー、女性であれば容姿や言葉遣い・態度などを見られます。　
入会費・年会費がかかる結婚相談所となにが違うの？と疑問に思う方のほうが多いと思いますが、明確に異なる点がいくつかあります。

交際クラブ特有のシステム

1.デートのセッティング

まず1つ目は、交際クラブがデートのセッティングをするのは最初の1回のみということ。それ以降は一切関与しません。2回目以降は当人同士にお任せ。会うも会わないも2人の自由というわけです。

2.出会う目的

結婚相談所では真剣に交際相手を探している方ばかりですが、交際クラブはクラブにもよりますが、割り切った関係が目的ということが大半。
結婚相手を探している方も中にはいるかもしれませんが、「仕事が忙しいから彼女を作る気はない」、「お小遣いが欲しい」といった利害関係が一致していることで成り立っていることがほとんどです。

3.女性が受け身

3つ目は、女性側が受け身ということ。女性会員のプロフィールや画像、クラブによってはムービー撮影があるので、それを見て男性会員が交際したい女性を選びます。
結婚相談所では男女ともに希望を伝えて選択することが可能ですが、交際クラブは女性が常に「選ばれる側」なんです。

4.入会費・年会費

なぜ選ばれる側なのか、という点に関してがこの4つ目。結婚相談所は女性も年会費が必要ですが、交際クラブは女性の入会費・会員費が無料です。
その分、男性側は登録する際に「年収〇〇万円以上」といった条件をクリアしただけでなく、年会費やセッティング料、デート費用等も支払います。
高額な金額を支払っている男性側に選ぶ権利がある、ということですね。

5.お小遣いの発生

交際クラブでは、男性会員が女性会員に「お茶代」や「交通費」と称した金銭授受があります。それがそのまま女性会員のお小遣いになるというシステム。あくまでも「お茶代」・「交通費」のため、お給料ではありません。

交際クラブにはランクがあり、安価で登録可能なクラブもあれば、会費が高額な高級クラブも存在します。また、1つの交際クラブの中でも

ブラック
ゴールド
シルバー
スタンダード

ブラック
プラチナ
ゴールド
シルバー

とランクが分けられており、男性の入会費・年会費やセッティング料がランクによって異なります。
女性の場合はクラブによって判断基準は違いますが、容姿や職業、面談時の対応などを見てクラブ側に判断され振り分けられるようです。

日常生活では出会うことが難しい開業医や経営者、弁護士といった富裕層が数多く登録している交際クラブ。
ただし、結婚相談所と違い大半のクラブでは既婚者も登録可能なため、結婚相手を真剣に探している場合は少し的外れかもしれません。
普段出会えない職業の方と出会え、デートができてお小遣いまでもらえる。こういった理由から、パパ活に交際クラブを利用する女性の数が増えているというわけです。

交際クラブの実態

交際クラブはどのようにして運営されているのでしょうか。交際クラブには大きく分けて2形態あり、1つが事務所型、もう1つが営業所型があります。
事務所型はお客様は出入りせず、営業所型はお客様が出入りするという形態です。
営業所型は店舗を構えるということになるので、店舗の場所などに風営法の規定がありどこにでも出せるというわけではありません。そのため新たに増やすことが難しく、増えているのは事務所型ばかりです。
事務所型は店舗を構えない無店舗型だからこそ、風営法にしばられること無く営業することが可能です。

交際クラブの運営には届け出が必要？

また、東京都には「東京都デートクラブ営業等の規制に関する条例」があるため、都内で営業するには届け出が必要とされています。東京都以外の都道府県では交際クラブ（デートクラブ）営業は自治体の条例で規制されているので、届け出が必要であるかどうかは自治体によって異なります。

交際クラブに登録する女性達

クラブによってはAVプロダクションとつながりがある場合があります。しかしこれは、交際クラブに登録した女性をAVに押し込むなんて恐ろしい意味ではありません。
むしろその逆で、AV業だけでは売り上げが厳しい女性が交際クラブに登録しているんです。
また、数年前に某有名テレビ局のアナウンサーが、交際クラブに登録していたことが週刊誌に取り上げられたことがありました。テレビ局の中でも1番お堅いテレビ局だったために衝撃が走りましたが、アナウンサーや女優の卵が登録していることを売りにしている交際クラブもあります。
男性会員からすれば大学生や人妻といった素人か、普段出会えないAV女優やアナウンサーのどちらの方がいいかはわかりませんが、女性側も様々な職業の方がいるということです。

その交際クラブは「売春防止法」に引っかかりませんか？

ここで注意してほしいのが、届け出ているからといって必ず安心安全というわけではないということ。気を付けないといけないのが「売春防止法」です。
売春防止法とは売春の防止を目的として制定された法律であり、売春を助長する行為も処罰の対象となります。
2015年に売春をあっせんしたとして、大阪で交際クラブが摘発される事件がありました。ただ男女が出会って食事、お茶をしただけではもちろん売春あっせんにはならず、「売春防止法」にふれることもありません。
目的は何だったか、が重要なポイントになってきます。結婚相談所のように男女の出会いを提供しているクラブもあれば、中には男性会員の性欲を満たすことが目的となってしまっているクラブもあります。性欲を満たすことが目的の場合、風営法の対象となります。
摘発された交際クラブは風営法の届け出もなく、交際クラブ側が会員同士が売春するということを大前提に料金を受け取っていたことが問題となりました。
たとえ届け出を提出していても、売春は取り締まり対象となります。届け出がある交際クラブだから確実に安心！とは言い難いかもしれませんね。

交際クラブでよくあるトラブル3選

1.援助交際を迫られる

交際クラブはあくまでも出会いというサービス提供です。マッチング成立後にデートを重ね、大人の関係になることは自然なことです。しかし、「交通費」を支払ったからといって、体の関係を強要するのは大きな間違い。それはただの援助交際です。
援助交際は売春防止法違反です。

2.入会金目的の詐欺

男性会員は多額の入会費・年会費を支払い、女性会員の場合はプロフィール作成をしたにもかかわらず、なかなか紹介してもらえない。思わず問い合わせてみると、交際クラブと音信不通に…。最初からそれを目的とした詐欺が存在します。
女性は金銭問題こそないものの、個人情報を預けるクラブが詐欺グループとなると不安しかありません。このような悪徳クラブには要注意です。

3.登録したのに紹介してもらえない

こちらは実在している場合の話です。男女比が5対5と綺麗にわかれているクラブはまずありません。どちらかに比重が傾いている分、マッチングできるかどうかの確立も変わってきます。登録者数もチェックしておいた方がいいでしょう。

悪質な交際クラブ
悪質なクラブの場合、1度登録すると「最低3ヶ月は退会できません」といった契約書にサインをさせられるといったトラブルもあります。仕事ではないですし、会費を支払っているわけではないのに退会できない理由はどこにあるのでしょうか。
また、退会手続きは済ませたのに、女性会員プロフィールページをなかなか削除してもらえず問い合わせると、「削除にはかなり時間がかかります。そのうち消えますので。」と不可思議な回答をされたという話もあります。
プロフィール登録はすぐにできるのに、削除がすぐにできないシステムなんて存在するのでしょうか？
セッティングする度に交際クラブは男性会員からセッティング料を受け取れるので、女性会員が減ると困るのは交際クラブ側ですよね。
マッチングを成立させたいという思いより、お金に目がくらんでいる証拠です。このようなクラブは売春あっせんの可能性が大いにあります。
退会したいのに取り合ってもらえない場合は、弁護士に相談しましょう。悪質クラブの言いなりになってはいけません。

まとめ

交際クラブはまだまだ謎が多い業種でもありますので、入会をお考えの方は入会前に希望の交際クラブの情報を収集したりと、事前に知識をつけておく方がいいでしょう。
知識をつけたうえで検討し、入会と手順をふんだ方がいいかもしれません。仕事ではなく他人と人間関係を築き上げるんです。選んだから、選ばれたからと勘違いをして横暴な態度をとってしまう方もいますが、そのような態度をとっていいわけはありません。
良好な関係に発展できるよう、お互いが思いやる心を大切にしましょう。

お仕事をお探しの方はこちら！

ＴＥＬ：06-6365-0920
Ｍａｉｌ：growup6@docomo.ne.jp
LINE：@dvv1356q