風俗おしごとコラム

結論から言います。イソジンで病気はわかりません。～イソジンの間違った風俗知識と本当の効果～

カバくんのCMでおなじみの物といえば、1番先に何が思い浮かびますか？そうです。イソジンです。（現在はキャラクターが変更されています）
冬場に風邪の予防として、時には風邪を引いて喉が痛い時の治療として、小学校や中学校には常備してありましたよね。これまでに1度は使用したことがあるんじゃないでしょうか。そんなイソジン、実は風俗でのお仕事には欠かせないアイテムなんです。
風俗嬢はお仕事の際に「お仕事バッグ」という、プレイに必要なアイテムが一式入ったカバンを必ず持ち歩きます。その中に必ず入っているイソジンに今回はスポットを当てていきます。

イソジンとは

「イソジンは殺菌ができる」ことはご存知だと思いますが、ではどうして殺菌できるのでしょうか？配合成分は何でしょうか？筆者も「なんとなく頼りになる存在」とは思っていましたが、これまで1度も深く考えたことがありませんでした。
まずはそんなイソジンの成分について見ていきましょう。

イソジンの有効成分（イソジン1ml中に70㎎配合）
ポビドンヨード・・・ヨウ素の酸化作用を利用した抗微生物成分。

添加物
サッカリンナトリウム・・・人工甘味料（砂糖の500倍の甘さと言われている）
l-メントール・・・芳香、清涼感（スーッとする香味）
エタノール・・・アルコール（殺菌消毒）
香料
（イソジン公式HPより）

有効成分はいたってシンプルです。ポビドンヨードという成分は皮膚や粘膜の消毒の際に使用される殺菌消毒剤で、イソジン特有のあの色は消毒作用の活性を意味しています。
ポビドンヨードを手の消毒に使用した場合、茶色く着色した部分は消毒できているという証拠にもなりますので、目で確認できて安心です。着色料ではなく、きちんと意味があったとは少し驚きですね。

では、このイソジンが風俗嬢にとってなぜ必須アイテムなのでしょうか？

イソジンでいろんな予防ができる！？

1.口臭の予防

イソジンで予防が可能な口臭の種類は大きくわけて2種類あります。

①雑菌が原因のケース

口臭の原因の1つとして雑菌があげられます。夜寝る前に歯磨きをしたのに、朝起きたら口臭が…。さっき歯磨きをしたのに、もうクサイ気がする…なんて経験ありませんか？その原因は雑菌の繁殖です。
口内には300～700種類の雑菌が生息していると言われています。よく歯磨きをする人でも口内の雑菌はその数なんと1000億～6000億個、ほとんど歯磨きしない人の場合は1兆個に上るといわれています。（日本訪問歯科協会HPより）
では、汚い場所という印象があるトイレの便器と比較してみましょう。まずトイレの便器に生息しているとされている雑菌は1～83個、トイレの掃除ブラシでさえ8000個～23億個です。トイレが1～23億個で、口内は1000億～1兆個。
いかに口内が汚いかお分かりいただけましたでしょうか。ポビドンヨードにはこれらの雑菌を消毒する働きがあるため、雑菌が原因の口臭に有効です。

②食べ物が原因のケース

焼肉や納豆、ネギなど食べ物自体のニオイが強いものを食べたあとの口臭に効果的です。これらのニオイは唾液の分泌により食後数十分で自然とおさまります。
しかし、仕事の日のランチで思いがけず強いニオイの食材が入っていた場合など、食後すぐに口臭を消したい場面は多数ありますよね。
そんな時にイソジンでうがいをすると、食べ物の食べカスを洗浄できるだけでなく、消臭効果があるので口臭に即効性があります。
ただし、ニンニクやキムチ、ニラなど、食後数十分経過しても口内ではなく食べ物の成分が原因で体内から発生する口臭には効果がありません。口内からニオイが発生する場合にのみ有効です。

2.口内・喉の殺菌

イソジンは消毒液として使用されることもあるため、喉だけでなく疲れや食生活の乱れが原因とされている口内炎ができてしまった際も使用可能です。
口内炎の原因となる病原菌を殺菌し、口内を清潔に保つことによって口内炎を増やさないようおさえる効果もあります。（口内炎が気になる人はこちらへ）
また、風邪などの細菌が原因で喉が炎症してしまった場合も、イソジンでうがいをすると殺菌作用だけでなく、含まれているメントールの爽快感なども手伝ってイガイガの苦しさから少し解放されます。
口腔内の炎症をおさえるのに、イソジンは効果てきめんです。

3.ウイルス対策

感染症は原因である病原菌の細菌・真菌・ウイルスが体内に入り込むことによって感染します。病原菌は飛沫感染、空気感染、接触感染、経口感染と様々な経路で感染しますが、その感染症を予防するためにイソジンを使用します。
冬場の3ヶ月間に継続してイソジンでうがいをすると、うがいをしなかった場合と比べて風邪やインフルエンザによる欠席率が低下したという研究報告もあります。

お仕事中に自分の口臭やお客様の口臭を気にするのはイヤですよね。また、自分自身やお客様が風邪などの病原菌を持っていた場合、イソジンによって殺菌消毒することで感染を防ぐことができます。
そのため、風俗でのお仕事ではプレイ前にイソジンでうがいをすることはマストなんです！

イソジンは万能薬ではありません！

これまでの文章を見れば、「イソジンでうがいさえしていれば、どんな病気でも感染することはない！安心！」と思ってしまった方もいるかもしれません。
しかし、イソジンは感染を防ぐことができない病原菌もいます。先程の章でイソジンは病原菌を殺菌するとお伝えしましたが、それはイソジンが殺菌できる範囲の強さの病原菌のみです。
風俗嬢には残念なお知らせですが、イソジンでは性感染症は予防できません。性感染症の菌はイソジンでは殺菌できないほど強いため、いくらうがい、手洗いをしても感染を防ぐことはできません。
もし仮にイソジンが性感染症の菌に勝てる存在だったとしても、性感染症は喉の奥で感染するため、イソジンに限らずうがい薬では病原菌がいる喉の奥には届きません。
これらの理由から、イソジンでは性感染症の予防は不可能だということがわかりました。風俗でプレイ前にイソジンを使用するのは、あくまでも風邪やインフルエンザなどの病原菌予防で、性感染症予防というわけではないんです。

イソジンの注意点

口臭予防や病原菌予防に効果的なイソジンですが、使用する際に注意してほしい点がいくつかあります。

①飛び散り注意！

イソジン特有の茶色いあの色、茶色くなった部分は殺菌されている証明でもあるのですが、この色が問題です。1度着色すると、なかなか落ちません。それは衣服のみでなく、洗面台や床も同様です。
着色したまま放置していると自力で落とすことは難しくなり、クリーニングやハウスクリーニングにお願いしないといけなくなるかもしれません。使用する際は飛び散らないよう、細心の注意を払うようにしましょう。

②妊娠中・授乳中は使用しない方がいい？

イソジンの有効成分であるポビドンヨードは殺菌力が高いため、妊娠中または授乳中の方の使用はオススメしないという文章を複数見かけますが、「イソジンうがい薬」に添付されている説明文書には、そのような文章は一切書かれていません。
使用してはいけないのではなく、長期にわたる使用はオススメしないというだけです。これはヨードという成分が長期摂取により体内に取り込まれると、甲状腺に影響を及ぼすとされているからです。
ですが、うがいをする際にイソジンをゴクゴクと飲み込む人はいません。甲状腺への影響は、あくまでも過剰摂取した際に起こりうる話なので、うがいを数回しただけで神経質になる必要はないといっていいでしょう。
神経質になる必要があるのであれば、説明文書に注意書きがあります。
ただし、もともと甲状腺機能障害と診断されたことがある人は注意が必要です。イソジンの使用により、症状が悪化する恐れがあります。必ず使用の前に医師または薬剤師に相談しましょう。

③飲み込まない！用法・用量は守る！

当たり前なのですが、喉の奥まで消毒したいからと飲み込んではいけません。また、濃い方が効くだろうと薄めずに使用する人がまれにいますが、絶対にやめてください。予防のつもりでも、まったくの逆効果です。
ポビドンヨードは殺菌力が強いため、薄めず原液で使用すると、喉に必要な常在菌まで殺菌してしまいます。必要な菌まで洗い流された喉は病原菌と戦う菌がいない状態ということになるので、病原菌に感染しやすくなってしまいます。
また、風俗でのお仕事はオーラルセックスも業務内容として業種・店舗によってはありますので、自覚はなくとも喉が弱っていることが多々あります。弱った喉に原液という刺激を与えると喉が驚き、かえって炎症を起こしてしまうことになります。
使用する際は必ず明記されている方法で使用しましょう。

④性病の確認はできない

イソジンを口に少し含んだ状態でオーラルセックスをしたり、洗体の際にイソジンをボディソープに少し混ぜて使用してお客様が痛がったら性病にかかっているか見分けられる！・・・それ、真っ赤なウソです。
その方法で痛がるお客様は、性器に傷や炎症があることはわかります。しかし、痛がったからといって確実に性病かどうかは不明ですし、HIVやクラミジア、膣トリコモナスは感染していても目立った症状がなく、感染していることに気づいていない人もいます。
痛がった＝性病、痛がらなかった＝性病じゃないという安易な判断はせず、炎症しない性病も存在するということを覚えておいてください。（参考ページ）

まとめ

イソジンとは
・口臭対策
・口腔内の殺菌
・病原菌の感染予防
をしてくれるもので
・性病は予防できない
・性病チェックをするものではない
ということがわかりました。

性病を予防できないからといって、使用をやめてはいけませんよ！
性病にはもちろんかかりたくありませんが、風邪やインフルエンザもかかりたくないですよね。病原菌の予防として、風俗嬢の方はこれからもプレイ前に必ず使用してください。
イソジンを使用する際、同棲しているカップルが朝2人でうがいをしているような雰囲気でお客様と仲良くうがいをすれば、お客様もいつもより遊ぶのが楽しいと感じてくれるかもしれませんよ♡

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