いつの間にか女性の間ですっかり定番となった「まつエク」こと、まつ毛エクステンション。サロンによってはアイラッシュとも呼ばれます。
まつエクとは、化学繊維などの人工毛を地まつ毛1本1本に専用のグルー（接着剤）で接着することによって、地まつ毛が長く見える、マスカラを塗ったような状態のまつ毛を持続できるものです。
毛周期（毛が生え変わる期間）にもよりますが、1度つけると数週間～1ヶ月ほど持続します。
まつエクをしていると朝のメイク時間を短縮できたり、スッピンでもナチュラルメイクをしているように見えたりと、メリットがたくさんありますよね。
サロンによって料金設定はバラバラで、マスカラやつけまつげと比較すると決して安くはありませんが、何かと忙しい女性の強い味方になってくれます。
まつエクの種類は様々あり、その中でも好みの長さやデザインが決まっているという方も多いのではないでしょうか。

また近頃では、第一印象が良くなり営業の成績がアップする！といったメリットがあるという理由から、まつエクをする男性も増えていると何度かテレビで取り上げられていました。

そんな決して安い料金ではないまつエクは、なぜこれほどまで日本に定着したのでしょうか？

まつエクの発祥・歴史

まつエクは今から約30年前、1980～1990年頃に美容大国・韓国で誕生しました。
まつエクが誕生する前は空前のつけまつげブームで、生産する際に余ったつけまつげをどうにかできないかと試行錯誤した結果、まつエクが誕生したとされています。
当時のまつエクは現在のように細く繊細な物ではなく、5本前後で1束という形状をしていました。

日本でまつエクの施術や専門サロンが登場しだしたのは2003年頃で、韓国で誕生してから日本に伝わるまでは少しの時間を要しました。
日本でブームとなる頃には、つけまつげの束ではなく、まつエク用に改良された1本1本自然な人工毛が誕生していました。
しかし、当時はまつエクの施術に資格や免許が必要なかったため、施術中や施術後のトラブルが相次ぎました。

トラブルがあまりにも急増したため、2008年、ついに厚生労働省が「まつエクを施術するには美容師免許が必須とする」と通達しました。（参考：厚生労働省HP）
これまで無免許で営業していたサロンは営業できなくなり、2016年には無免許でまつエクを施術したうえ、施術に失敗して逮捕者が出たこともありました。
これらのことから、まつエクはある程度の美容の知識がないと施術は難しく、繊細な作業ということがよくわかります。

そんなまつエクの誕生、ブーム到来によって打撃を受けることとなったのは、これまでブームであった、つけまつげ会社やマスカラを主力としていた化粧品会社です。
まつエクをしていると、つけまつげもマスカラも必要としないことが要因でしょう。
また、つけまつげブームの当時はいわゆるギャルメイクが流行の主流で、時代の移り変わりとともにギャル文化が衰退したことも原因の1つとして考えられます。
つけまつげは、ブームのイス取りゲームに負けたのです。

タレントやモデルなどの著名人の多くがまつエクを利用していることもブームの手助けをしたと考えられ、「ナチュラルで可愛い」を目指す女性の急増が、まつエクを定着させたといえるでしょう。

まつエクの種類

一口にまつエクといっても、太さ・長さ・カール・毛質など、その種類は様々です。
サロンオリジナルのカールや毛質を取り扱っている場合もありますが、今回は基本的なまつエクの種類についてご紹介します。

太さ

まつエクには、1本1本の太さにも種類があります。

0.1mm　0.12mm　0.15mm　0.18mm　0.2mm　0.25mm

基本的にはこの6種類です。
日本人女性の地まつ毛の太さは大体0.1mm～0.15mmですので、ナチュラルに仕上げたいならその範囲内、少しゴージャスにしたいのであれば0.15mm以上を選ぶといいでしょう。
地まつ毛とまつエクの太さに差があればあるほどまつ毛に負荷がかかるため、取れやすいというデメリットも頭に入れておきましょう。

長さ

まつエクの代表的な長さは

8mm　9mm　10mm　11mm　12mm　13mm　14mm

これら7種類です。（サロンによっては7mm、15mmの取り扱いもあります）
日本人女性の平均的なまつ毛の長さは6.8mmです。
ナチュラルに仕上げたいのであれば8～9mm、マスカラをしたような目元にしたいなら10～11mm、つけまつげのようにパッチリとした印象がお好みなら12mm以上がオススメです。

カール

太さ、長さによって印象が変わるのはもちろんですが、このカールがかなり重要です。
太さ、長さを変えずにカールを変えるだけでも、まったく違う印象になります。

Jカール・・・自然でゆるやかなカール。ナチュラル思考の方にオススメです。

Cカール・・・まつ毛パーマのようなカール。最もポピュラーです。

Bカール・・・ビューラーで仕上げたメイクのようなカール。取り扱いがあまりありません。

Dカール・・・しっかり華やかなカール。パッチリ目元にしたい方にオススメです。
（SCカール・CCカールとも呼ばれます）

多くのサロンはJカール・Cカール・Dカールの3種類を取り扱っており、Bカールの取り扱いはあまりありません。
全てCカールでつけたり、目頭から中央部はCカールで目尻はJカールをつけたりと、組み合わせ次第でデザインは自由自在です。

毛質

一般的な毛質には、シルク・ミンク・セーブルの3種類があります。

シルク・・・しっかりとした毛質で、ツヤがあるタイプ。
メリットはカール力とカール持続力が強い反面、3種類の中で最もかたいので取れやすいといったデメリットもあります。

ミンク・・・地まつ毛になじみやすいタイプ。
1番ポピュラーな素材で、学校やオフィスでも、長さやカールを派手にしない限りはバレにくいといったメリットがあります。
デメリットは、シルクほどカール持続力がありません。

セーブル・・・最も地まつ毛に近いタイプ。
メリットは軽くやわらかいため地まつ毛に近く、ごわつきやツヤなどもありません。
デメリットは3種類の中で1番料金が高く、通常メニューにプラスでいくらか支払わないといけないことがあります。

マスカラを塗ったようなまつ毛にしたいのであればシルク、ほどよくパッチリなミンク、ナチュラルなセーブルには、上記のようにメリット・デメリットがあります。
好みを見つけましょう。

アップワードラッシュ

2017年頃から話題になっているアップワードラッシュは、まつエクをつける際の技術の名前です。
まつエクを装着する際に、薬剤やビューラーを使用することなく地まつ毛を上げ、その後まつエクを装着していきます。（詳しい方法は企業秘密のため公開されていません）
地まつ毛が上がった状態で装着するため、従来のまつエクよりもカールがぐんと上がり、よりパッチリとした目元になれます。

まつ毛が下向きに生えている方や、Dカールでもカールが足りない！なんて方にはオススメです。
反対に、ナチュラルではありませんので、まつエクを禁止されている環境でこっそりまつエクを楽しみたい方や、スッピンの時間がとても長い方にはあまりオススメできません。
まだ取り扱っているサロンも多くはありませんので、気になる方は近所のサロンを検索してみてはいかがでしょうか。

ボリュームラッシュ

とにかくボリュームが欲しい！という方にオススメです。
本来まつエクは地まつ毛1本に対して1本のまつエクをつけますが、ボリュームラッシュは1本の地まつ毛に対し、2～6本の束をつけます。
地まつ毛の量が少なくボリュームが出ないという方もボリュームが出るため、人気を集めています。
つけまつげの束から生まれたまつエクは、束から1本に生まれ変わり、その過程で束に戻ったという状態ですね。

「片目に100本以上つけてボリュームを出したいのに、80本しかつけられないと言われた…」という方も、ボリュームラッシュであれば願いが叶います。
1束を4本とし、片目に80本つけたとしましょう。ボリュームラッシュでは、80本の地まつ毛に320本、両目で640本のまつエクをつけることが可能なのです。
こちらも取り扱っているサロンがあまり多くありませんので、事前に確認しましょう。

自分に似合うデザインであることはもちろんですが、地まつ毛が弱っている状態で無理に太くて長いまつエクをつけてしまうと地まつ毛をさらに傷める原因になったり、地まつ毛の毛質に合っていないカールをつけるとすぐに取れてしまったりと、トラブルの原因となります。

これは余談ですが、筆者は地まつ毛がストレートで少し下向きに生えているため、Dカールをつけてやっと一般的な人がつけたCカールのような印象になります。
1度Jカールをつけたこともありましたが、正面から見ると「まつげはどこに…？」と思うほど、カールを全く感じられませんでした。
このように地まつ毛によって変化することもありますので、つけたことがない方はサロンの方と相談することをオススメします。

まつエク最大のデメリット…高い！

毎日の時間を短縮できてキレイになれるまつエクですが、最大のデメリットはなんといっても高い…。
まつエクの相場は5000円前後です。3週間～1ヶ月で付け替えないといけませんので、毎月5000円、年間で計算すると6万円の出費です。
あくまでも平均の数字で計算しただけですので、つける本数や頻度によっては、年間10万円を超えることも…。
マスカラやつけまつげの何倍でしょうか。どれだけ高いマスカラを買ったとしても、マスカラは1ヶ月ではなくなりません。数ヶ月は使用できます。
キレイになるにはお金がかかりますね…。
まつエクには興味があるけど、高いな…とお悩みの方にグッドニュースです。

GROWUPグループならまつエク無料

GROWUPグループでは、働いてくれる女性であれば誰でも、何度でも無料でまつエクを利用していただける美容待遇があります。
女性にはキレイでいてほしいという思いから生まれた待遇ですので、まつエク以外にもヘアメイクや全身脱毛、フェイシャル・バストアップエステなどもすべて無料でご利用いただけます。
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